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豊子の俳句

私の平成17年以降の俳句です。
作品番号 1から17平成17年作品、18から平成18年作品
古いものは過去ログに移動しています。上のリンクより過去ログもご覧下さい。


【52】
つくし摘む子の歓声や日の溢れ  

つくづくし積みつつ帰る土手の下


よみつくしつむ このかんせいや ひのあふれ  

つくづくし つみつつかえる どてのした
コメント
 つくしを見つけて、喊声をあげた子、、、
幼い頃の長男と私、暖かい陽をあびて、つくし
を積んだ春の一日でした。
今では家が建て込んで、我が家の近くに、つくし
は見られなくなりました。
【51】 かたまりて萌ゆる草の芽日の溢れ 

 春寒や風に逆らい虫這える   


よみかたまりて もゆるくさのめ ひのあふれ 

しゅんかんや かぜにさからい むしはえる 
コメント  自然界では季節に敏感ですね。
人間界では、寒いのなんのといっていても、木々や
草には芽が出て「春」を告げています。
 「啓蟄」虫たちも穴から出て、もう働いております。
【50】針供養薄日さし込む観音堂 

よみ(はりくよう うすびさしこむ かんのんどう)
コメント  針供養、一年の間、折れた針を捨てないで、寺に収めて
供養をする、豆腐やこんにゃくに刺しておさめます。
昔からこの日は、針をつかいません。
先日、「家庭科の生徒が先生に伴われて針供養」そんな
記事をみました。
今も続いているのですね、懐かしくもあり、嬉しくも
ありました。いつまでも残してほしい文化ですね。
【49】 枯れきらぬ芝に立ちゐる春隣
 行きずりの人の笑顔や春立つ日 


よみ(かれきらぬ しばにたちゐる はるとなり )
(ゆきずりの ひとのえがおや はるたつひ)


コメント
 暖かい冬でした。
 例年、枯れる芝生が、この冬は緑が残っておりました。
 一月の末に、白梅も咲いて、異常気象を気にしながらも
 早い春を楽しんでおります。
【48】 動くもの一つも見えぬ今朝の雪


よみ (うごくもの ひとつもみえぬ けさのゆき)
コメント
 今年にはいって一度だけ雪がふりました。
 私の住まいは、木曽川に近いためか?
 市内に比較すると、雪の量が多いようです。
 この朝は、連休のためか、車も動かず、犬の
 足跡さえもつかず、きれいなままで一日が
 くれました。 
【47】 採り立ての冬菜携え友来る 
おでん鍋友の笑顔に味の増す


よみ (とりたての ふゆなたずさえ ともきたる )
 (おでんなべ とものえがおに あじのます)
コメント
  


 家庭菜園で丹精の野菜、採りたての野菜をどっさりと 、
 友が 届けてくれました。
 早速、おでん鍋にしました。
 友の笑顔に味も好く、心身ともに、あったカーくなり
 ました。 
【46】 風花の舞う門口に客送る 

よみ(かざはなのまうかどぐちに きゃくおくる)
コメント



  風花、家の中から見ていると、美しい風景ですが、
 こんなに冷たい風もありませんね。
 伊吹おろし?でしょうか??

 
【45】 海越えて声はればれと初便り 


よみ (うみこえて こえはればれと 初たより)
コメント



   (ここから平成19年の作品です)


  初春 明けましておめでとうございます。
  今年もつれづれに綴ってまいります、
 よろしくお願いを申しあげます。

  元日の朝早く、電話がなりました。
 只今留学中の孫娘から「年賀」の初便りがありま
  した、海外電話、まるですぐ近くにいるように
  聞こえました。
  老人二人、目を細めております。
【44】 歳末の風の中ゆくプラカード 

よみ(さいまつの かぜのなかゆく プラカード)
コメント  歳末商戦真っ只なか、サンタクロースがプラカードを
もって、冷たい風の中を行きました。
不景気風、いつまで続くのでしょう??
【43】 鐘撞くや湖東三山秋くるる 
 足滑る磴(とう)数えつつ冬の寺 
 山寺に咲くほととぎす暮れの鐘
      


よみ    
    
 (かねつくや ことうさんざん あきくるる)

 (あしすべる とう(いしだん)かぞえつつ ふゆのてら)

(やまでらに さくほととぎす くれのかね)      
コメント  先日、湖東三山のご開帳巡りに案内をしていただきました。
肩を貸り、石段に足を滑らせる度に支えていただいて、おかげさまで
三山を巡りおえました。
 遠くで聞こえる鐘のおとが、登るにつれて近くなる、、、女人高野
を、想いだしました。
 巡り終えて、下山する前に、思い出に感謝をそえて、鐘を二つ撞いて
きました。
ほととぎすの花が美しく咲いて思い出に華を添えてくれました。
視覚障害者を案内していただいて、終生忘れることはない、
「感謝」に余りある旅でした。
【42】 浜の砂泣く夕暮れの風白し


よみ(はまのすな なくゆうぐれの がぜしろし)
コメント  越前海岸の「琴が浜」砂が泣くのを聞きたくて、
砂を踏みにいってきました。
「キュッ、キュッ」と泣きました。
【41】  今はむかし子の駆け回るすすき原

月上げて野はしろがねの芒原




よみ(いまはむかし このかけまわる すすきはら)

(つきあげて のはしろがねの すすきはら)
コメント 今月6日は仲秋の名月、雲の切れ間に
青白い月が見えました、「薄原」昔は
どこにでもありました。
今では、あまり見られませんね。
【40】秋の山朴葉踏みゆくつづら折り

よみ(あきのやまほおばふみゆくつづらおり)
コメント  青少年と共に山歩き、つづら坂を下る曲がり角
に、一本の大きな朴の木がありました。
嵩ばる朴葉を踏みしめて「転ばないように」と、
声をかけあいながら下りた秋の一日でした。
【39】 残る蝉しのつく雨に細りたる 

よみ(のこるせみ しのつくあめに ほそりたる)
コメント  蝉の声が弱くなってきました。
先日の大雨に、鳴く声がいちだんと、細くなったよう?に思います。
【38】 金魚掬いタモの破れて子の嘆声 

よみ (きんぎょすくい タモのやぶれて このたんせい)
コメント  二十数年、恒例になった町内夏祭、毎年、夜店が
繁盛をしております。
子供達に人気があるのは、何といっても「金魚すくい」
汗をながして、楽しんでおりました。
【37】  晩夏かな戸口開きて宿一軒

よみ  (ばんかかな とぐちひらきて やどいっけん)
コメント  追憶です。
木曽駒ヶ岳のキャンプ場、少し離れた場所に
一軒宿がありました。
 食材の調達など、お世話になった、、、
そんな事もありました。
【36】 大人びる踊り浴衣の子の立ち居 

よみ (おとなびる おどりゆかたの このたちい)
コメント  盆おどりが好きな母と娘、浴衣姿が、よく似合います。
踊る姿はもう大人、いつのまにやら大きくなりました。
【35】  夕づきて庭に水打つ大暑かな 

よみ (ゆうづきて にわにみずうつ たいしょかな)
  
コメント  連日の猛暑、せめて水をうって、涼しさが欲しい。
庭の鉢植えも、水を待っているようです。
【34】  雨晴れてひまわりぐんと丈伸ばす 




よみ (あめはれて ひまわりぐんと たけのます)



コメント  今年は気温が定まりません。
雨があがって、ひまわりの丈だけは、グンと伸びました。
でも、花がね今ひとつ?大きくなりません。
小さくて、硬い蕾、お日さまが笑ってみています。
【33】さくらんぼ含みて少女夢ごこち
 


よみ(さくらんぼ ふくみてしょうじょ ゆめごこち)
コメント  産地直送のさくらんぼ、今年も届きました。
孫たちが、喜んで食べた日を思い出しながら
楽しませていただきました。
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