1.まずは自己紹介

私は愛知県の西部に生まれ、一つ年上の兄と二人兄弟で育った。ああ、もう半世紀以上も前の事である。

生まれつき目に病気を持って出てきた。

小学校4年生のときに手術を受け、再び6年生の時にも入院した。

病名は「先天性白内障」で、しばらくは落ち着いていた。だが、成人してから今度は「緑内障」にかかり、何度も入院して手術をウ受け、レーザー治療も何度となく受けた。

その後、結婚し、子供をもうけた。その子への病気の遺伝が心配だったが、まあ、ありがたい事に大丈夫らしい。

子供が小さかった頃は、自転車に乗るだけの視力はあったので、我が子を後ろへ乗せては、暴走カアチャンよろしく、思いっきりぶっ飛ばしていた。

それが今や、白杖を持つ身となってしまった。

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