咲き盛るみやまおだまき風の中 花とたはむれ蝶愛らしき 豊子
ひとつとや遊び過ごしし君はさぞ みなを気づかひ旅立たれけむ 豊子
進学に希望(ゆめ)ふくらみて雛飾る 孫の微笑み春に花添ふ 豊子
雪が舞う被災の地にも除夜の鐘 おだやかなるや年あらたまる 豊子
追悼のともし火ゆれ折被災から 10年たちて涙あらたに 豊子
眼を病みて癒えるを信じ北陸路 通う列車の窓に十五夜 豊子
古の戦火逃れて渡岸寺に ニョツキッと立ちます国宝観音 豊子
みどり子の薄き縁に50年 供養納めて心あらたに 豊子
短歌はこれから勉強をしたいと思っています。
ものぐさの梧桐先生にときどき添削をしていただいています。
秋の日の落ちやすくして帰る子の
あとにゆれゐるブランコひとつ 豊子
痴呆なる婆の手おとり風のむた
幼子いざなふ桜散る辺に 豊子
花ひとつたおりてくれし人ありて
心ときめく乙女のやうに 豊子
世のなべて忘れた妻のひとりごつ
雪降りいで共にハミング 豊子
この歌は八重子のハミング を読んでその感想です