私はモーツァルトが好きで毎日 2〜3時間は浸っている。とくにオペラは 数おおい作品のなかでもこのんで聴いているジャンルである。モーツァルトのオペラは一般に次のように分類される。
さて、通常のオペラには台本がありアリアやカヴァティーナの間にレチタティーヴォなるふしつきの台詞がはいる。そして当然ながらそれはイタリア語かドイツ語である。
ところが、私のイタリア語は「アディオ(さよなら!)」と「ピアノ(静かに!)」程度でお話にならない。したがってオペラの筋書きを理解するには歌詞対訳や台詞対訳を利用することになるのだが、一曲が2時間〜3時間の長さである。音楽と対訳を別々に聞いたのではとても情況の詳細まではつかめない。
あらすじさえわかっておれば、あとは音楽を聴くだけで十分という人もおられるが、やはり登場人物の刻々と変化する感情や情況情景の移り変わりがわかったほうが遥かに面白いと思う。
テレビでのオペラ放送では一般視聴者むけには字幕が使われるが、多重音声が視覚障害者むけに使われる事はあまりない。
私はCDを再生させながら同時にPCに取り込んだ対訳をプレックストークに録音する方法で副音声を作って利用している。(この際プレックストークの編集機能がおおいに役立つ)
要するに3時間分のCDには3時間分の副音声がそれぞれの場面に応じて録音されているわけである。
例えば、<フィガロの結婚>の冒頭部では次のようになる。
CDを再生すると同時に副音声用の再生機をスタートさせ、イヤホーンで聴くと、次の音声がはいってくる。
序曲はそのまま第1幕の二重唱につながる。幕が開くと、
残念ながらすべての登場人物の声が同じ声になってしまうが、これは今のところどうしようもない。とりあえず私はこうやってオペラを楽しんでいるが、副音声付で5回6回と聴きこんでいくと後は副音声なしでもなんとなく流れはつかめてくるものである。 しかし副音声を作るのはなかなか骨が折れる作業であり、ねがわくはこのような番組を テレビの多重放送でどんどんやってほしいものである。
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